「鈍色の街」

だあくP / 神威がくぽ (sm6419009)

***

白く白く積もる雪が
君の肖像(すがた)
溶かしてゆく

悴(かじか)んだ手を
隠しながら

微笑う君への愛情さえ
忘れないでいたら
君を失うことになんて・・・
ならなかった

其れは、君が望んだこと
其れは、僕が失くしたもの

・・・懐かしい夢は、残酷で・・・

冷えた身体を抱き寄せたら
優しく温めて
その瞼(まぶた)に口付けながら
何度も愛を誓い合ったのに

月の光が照らし出した
二人の愛はまるで永久の物語

白い吐息は空へ消えて
僕は独りきり
君の姿探しながら
都会(まち)を彷徨い続けてる

例え初めにこの終わりに
気付いても
僕はそれでも君を愛している

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