「流転吟遊」
ぺぺろんP / 神威がくぽ （sm8053820）
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夏風、戦（そよ）ぎ
彼方に遊戯（あそ）べ
凛と澄ます 夕凪越えて
移り往く
言葉（ことのは）に泣け
明くる朝（あした）には 輝く
捨てた歌に傾く月
振り返れば もう、居ない
往きはよいよい、帰りは怖い
遠き日が甦る
流れて 落ちて
壊れて 嘆いて
何処から生まれ、何処へ往く？
夏風、戦（そよ）ぎ
彼方に遊戯（あそ）べ
凛と澄ます 夕凪越えて
移り往く
言葉（ことのは）に泣け
明くる朝（あした）には 輝く
揺れる影を絶つ夕立
懐かしめば 過ぎ去りて
後（のち）に残せし夢を怨めど
悲しみは未だ募る
忘れて 満ちて
焦れて 叫んで
何処から生まれ、何処へ往く？
夏風、戦（そよ）ぎ
水面を疾走（はし）れ
闇の中で 命を示せ
霞み往く
言葉（ことのは）に乗せ
在りし日の歌を 奏でる
夏風、戦（そよ）ぎ
聴かせておくれ
時の果てで 枝葉を鳴らせ
消えて逝く
其の背 見つめて
安らかな眠りよ 永久（とわ）に
夏風、戦（そよ）ぎ
彼方に遊戯（あそ）べ
凛と澄ます 夕凪越えて
移り往く
言葉（ことのは）に泣け
明くる朝（あした）には 輝く