「蒼葬」

ツアーP / 神威がくぽ (nm11983307)

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手を伸ばし 空を切る爪
目に映る 色を疑う
闇に舞う 黄色い紙に
血の色の花の呪詛(もじ)咲く

嘆く声は 獣の声で
縋(すが)る手は 傷を与えて
君の目は 恐怖で満ちて
不思議にも 綺麗に見えた

やがて霞(かすみ)がかる世界にも
唯(ただ)一つだけ色鮮やかに
君が放つその息遣いは
地獄へと誘(いざな)う誘蛾灯

唸(うな)れ 天に背き舞い踊れ
軋む 体振るう修羅の時
蒼く 火花散らし手にかける
紅く 空に描く君の花

深い闇は 僕らを隠し
君の声は もう届かない
白い肌の 喉元めがけ
口付けるように 牙突き立てた

啜(すす)るそれは 甘美な蜜で
喘ぐ声は 極上の音(ね)で
君の目は 色を失い
僕と同じ 死の色宿る

刹那我に返り目をむけた
僕の手は血潮に濡れていた
君が放つ最後の言葉は
永久の地獄へと突き落とした

叫べ 天に向かい枯れるまで
神に 背きし我が汚(けが)れた手
揺らぐ 闇の淵に問いかける
奥へと誘(いざな)うは 獣道

叫べ 朝を告げる鳥達よ
終焉彩る最期の歌よ
放つ光浴び 瞼閉じる
全て焼き尽くす 朝の光

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