「花を焼く」

シメサバツイスターズ / 初音ミク (sm7329573)

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されど悦べ 遥かな旅に
声を手に入れ 空と為(な)り
明けた我が身も 知らぬ事とし
喉を枯らし 燃ゆ

朝(あした)、紅き顔の童とて
夕べ、白き骨と為り消える
回る星、鳥、花、旅の夢
掴み、顕(あらわ)と為る灰を食めば

懐かしき歌声を聴く
空を舞う鳥が遠のき、今

昔、形(なり)を見 近付き難く
離れ、焦がるる事を幾度
重ね 壊れな草摘みし手に抱かれ
裸と為り愛を語る

人々の風 町を行く
空に在る理想 立ち退き、今

誰(た)が為の歌 永久の声
祝杯を挙げる人の手
紫陽花を待つ事も無く
見捨つ事 之(これ)を恐るる
 
されど悦べ 遥かな旅に
声を手に入れ 空と為り
明けた我が身も知らぬ事とし
喉を枯らして今に咲く

何(いず)れ消える身体ならば
望み、枯れる
大地濡らす水と 種を残して

誰(た)が為の歌 永久の声
祝杯を挙げる人の手
紫陽花を待つ事も無く
見捨つ事 之(これ)を恐るる

されど悦べ 遥かな旅に
声を手に入れ 空と為り
明けた我が身も知らぬ事とし
喉を枯らして今に燃ゆ

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