「龍ノ啼ク箱庭拠リ」

弱音P / 初音ミク (sm1804377)

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夜の帳(とばり)下りて
月が舞台 照らす
私は一人踊るの
これは影の叙事詩
誰も知らぬ 物語(テイル)
語られることなき 記憶

今宵拝跪(はいき)す
地の徒(と)が為
龍刻縛(りゅうこくばく)す
意思の暗闇(やみ)
深淵(ふか)く根を張り

閉ざされた森の中
息潜め待つ
絡まる蔦(つた)断ち
楔外(と)る
意味を 知りて

茨草喰い込む
身体抱(いだ)き 昇る
災う力解(と)けせど
遠く 龍啼く空
届かぬ声 重ね
いつか碧空(へきくう)に帰らん

此の身体(み)
回紆(かいう)す
血の軌跡を 准(なぞ)り 蠢く
其の鼓動(おと)は
深淵(ふか)くへ 潜み

私の中で彼方(あなた)
息潜め待つ
戒められし 身体
羨望(のぞ)む
意思(もの)の宿命(さだめ)

暗き泉の淵
月が水面 照らす
私の姿 映るわ
今宵流れるのは
誰も知らぬ 円舞曲(ワルツ)
歌われることなき 旋律(メロディ)

原始の記憶 誘(いざな)う
彼の地を想い
煌く星達 彩る
天空(そら)は遠く
龍啼く箱庭の中
吐息は灼熱の焔を喚(よ)びて

深き森の最奥(おく)で
独り彷徨う日々
道標(みち)は見えると信じて
翼の戒めに 秘められし存在
制し空へ帰らんと

双頭の龍舞う
遥かなる彼の地は
古より変わらずに
月が紅く染まる
約束の其の日を 恋焦がれ
焼けた涙 頬を伝い堕ちる 

茨草喰い込む
身体抱(いだ)き 昇る 
災う力解(と)けせど
遠く龍啼く空 届かぬ声重ね 
いつか碧空(へきくう)に帰る日
想い 祈る

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