「秋風」

spyreP / 初音ミク (sm8112933)

***

過ぎ去る景色の
中で一人だけ
何も変わらずに
立ち止まっていた

進むべき道を
示されたけれど
包み込む 葉の中に
身をほどいてた

今 風に心
ふわりと抱きかかえられてく
秋の空 映る色
心を染めながら

日が暮れてゆくよ
枯れ葉が目の前を過ぎ去る
私はこの場所から
眺めてるだけ

怖がることさえ
できないくらいに
隠した心は
弱くなっていた

記憶の中には
昔の自分が
輝いて 眩しくて
見つめられない

平べったい時の
はざまで泣き崩れていたよ
足音は聞こえない
時計が進むだけ

真っ白な紙に
自分の全てを書いてみた
言葉ではいくらでも
表せるのに

いつか見た景色が
いとしくて恋しくて
次の日の朝 目が覚めて
すぐに目を閉じた

悲しみの向こうに
訪れるやさしさを
離さずに心に寄せて
今を生きてく

風に心
ふわりと抱きかかえられてく
秋の空 映る色
心を染めながら

日が暮れてゆくよ
枯れ葉が目の前を過ぎ去る
私はこの場所から
この歌を口ずさむよ

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