「雨音〜amaoto〜」

Wato、ミチバタ / 初音ミク (sm9028247)

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ふわり 木々の香りを乗せて
風が踊る
揺れては囁く波のもとに
落ちてゆく透明な雨

空の果てに見える泉に
咲く雲より
零れる僅かな光を受け
虹色に照らされる夢

映り込む面影 それは貴方と
大切な心 弾けぬまま
水面に一滴(ひとしずく)

雨音 近付いてゆく 少しずつ
この手で抱えるその想いは
外のノイズに紛れ
聴き取れなくて

窓に二つ並んだ瞳 潤んだまま
世界を切り取る枠の中で
白銀(しろがね)に輝きながら

跳ね返る飛沫に 溢れる声を
重ねては紡ぐ
紅碧(べにみどり)の 一つの物語

雨音 冷たく響く すぐ側で
貴方の残したこの温もり
いつか感じた記憶
忘れないから 聴こえた声も

雲は 遠く離れて
何もかも 元に戻った時も
私はここにいるの もう迷わない
笑顔をくれた貴方は
いつまでも心に

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