「Dekoboko Bat Girl」
TEMB（ブランコP） / 初音ミク （sm8706730）
＊＊＊
僕の前には どこかの国を
二分した様な 壁が建ってて
超えられなくて 虚しくなって
ただ呆然と 立ち尽くしてた
少し遅れて 君がやってきた
その右手には 金属バット
僕の顔見て「壊せばいいね？」
無邪気な顔で バットを握る
不細工なフォームで
殴りつけたのは
誰の為じゃなくて
君にしてみれば遊びだろう？
僕の前には 大きな壁と
バットを振るう 君の横顔
「やっぱ無理だね」「当たり前だろ」
なんだか少し笑えてきた
凸凹（でこぼこ）のバットを
僕は手にとって
壁にフルスイング
壁はそのままで 手が痺れた
たとえ壊せなくても
壁の向こうへ
歩き出したんだ
先は見えないけど
「終わりはあるから」
そう思えたから
回り道だって
誰かに笑われても
例え世界の果てとしても