「粉雪の空」

L*aura / 初音ミク (nm9304917)

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ふわり 揺れる風の
言葉の代わりにはならずに
冷えていく指先を
ひとり、温めて

少しずつ消えていく
あなたの匂い、優しい声
分かっていてもまだ
待ち続けている

灰色の空から
降りしきる粉雪が
悲しみを溶かしていく

あなたがいなくてもまた
日は昇り、落ちていく
変わらずゆっくりと
止め処もなく

いつの間にやら知らず
あなたのことを思い出す
三日月照らす夜
またため息つく

冬を数え続け
また冬になるたびに
またひとつ思い残す

粉雪埋めてしまわないで
大切な思い出たちを
この胸にあなたが
生きる限り

何度も繰り返す
冬の日が来るたびに
またひとつ日を忘れる

粉雪舞う季節がそっと
春に溶け出していく
いつか花のように
笑えるように

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