「白昼夢」

mato / 初音ミクAppend (sm18605263)

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白昼の広がった空に
電線が何か言いたげにぶら下がる
僕は今気づきもせずに
ただ音楽を聞きながら歩いている

―変わる変わる季節は過ぎて
今度の春は14回目
あくびしながら流れる雲を
目で追いかけていつの間にか眠った

ほら少しまた背が伸びた

声を枯らして走り回った
「次は君が鬼の番だ」
埃舞わせ踵(かかと)の裏
次の遊びはかくれんぼ―

月日が経った今じゃ僕は
いろんなものを目にしてきた
汚れたレンズ越しの世界は
とても鮮明とは言えないけれど

なあもう大人に僕なれたかなあ?

白地図を広げよう、さあ

声を枯らして泣いたりもした
「次は君が笑う番だ」
何処にあるの?ポケットの中
大切なもの

泣いて笑って共に過ごした
淡い過去は心の中
高い空の日差しの下
歩いていくよこれからも

送る怠惰(たいだ)な日常
でも素晴らしくもあるパノラマ
君がいるだけで全てが彩られていく

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