「櫻花饗宴」

鶴田加茂(ika)、MOSAIC.TUNE / 初音ミク (sm20364432)

***

浅き夢を揺り起こす
芳(かぐわ)しき雲雀(ひばり)
重ね重ね 織り成すは
極彩色の一世(ひとよ)
菜種梅雨に濡れぬよう
此方(こちら)までおいで
ご覧、空に玉虫の橋を
架けて見せよう

「春は曙(あけぼの)」
綴(つづ)りし彼(か)の人
東雲(しののめ)を照らす
陽が昇る

咲いて、爛漫(らんまん)
幾千もの花弁と舞え
安閑恬静(あんかんてんせい)
なる日々じゃツマラナイ
咲いて、爛漫(らんまん)
青きを踏む季節が来た
我は百代(はくたい)を生き
櫻木に宿る者
見上げれば花吹雪
巡り巡る春を謳おう

常磐(ときわ)の丘
さやさやと漏れ出づる光
春に眩(くら)み
瞬きを繰り返している人よ
袖が触れて
結ばれる縁(えにし)もあろうと
今は昔、戯(たわむ)れに
詠った和歌(うた) とこしえに

「色は匂へど」
其れが定めなら
せめて玉響(たまゆら)
咲き乱れよ

咲いて、爛漫(らんまん)
幾千もの甘美な声
渾然一体(こんぜんいったい)
森羅万象に融けゆく
咲いて、爛漫(らんまん)
待ち焦がれし季節が来た
我は百代(はくたい)を生き
薄紅を散らす者
今宵の月も満ちた
巡り巡る春を謳おう

鈍(にび)の留め金を外して
縹(はなだ)の波寄せ返して
朽ち葉の秋越えて
紫苑(しおん)の襲(かさね)と踊って
山吹の夕暮れに泣いて
石竹に心を染めて
紅蓮の篝火(かがりび)の果て
巡る

咲いて、爛漫(らんまん)
幾千もの甘美な声
一世一代の宴
この刹那を生きよう
咲いて、爛漫(らんまん)
青きを踏む季節が来た
我は百代(はくたい)を生き
櫻木に宿る者
見上げれば花吹雪
巡り巡る春を謳おう

→ 着うた
フル(約3分56秒、3.67MB)
サビのみ(約29秒、475KB)

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