「瓶詰め」
かんぱねって / 初音ミクAppend （sm12662956）
＊＊＊
一滴の涙で満ちる海は
ガラスが隔てる世界
一匙（ひとさじ）の砂達で溢れる浜
思い出を暮れ惑わせ
ただ…青い広がりは
止め処なく時を刻み続けてゆく
もう巡り去った日々が
誰かの幻じゃないんだ
遥か 深く
閉じ込められたぼくらの夢
きみが きみが
笑っていたあの景色を
あの日のままの空気
この世界は時が止まって
ガラスの中のぼくよ
ねえ今のぼくは
こんなに壊れてしまった
ガラスの中のきみは
もうこの広がりで
会えることはないのかな？
お願いすべてを終わらせて…
（でも忘れさせないで）
流れ 上がる
願いの蓋を明け放す
きみが きみが
残してくれた小さな幻
歌を届けたいよ
陰るきみを追いかけ
明日と昨日の区別も
まだつかないけど
きみが教えてくれたね
歩き出す力を
果ては遠く見えなくても
物語を終えて…