「御伽乱舞」

A野164号 / 初音ミク (sm18083911)

***

徒然(つれづれ)に 惹かれては
鈴の音を ちらつかせ
鏡越し 映る姿を詠(えい)じて

さあさ今宵 君と弐人(ふたり)
狂い踊る御伽乱舞(おとぎらんぶ)
しなやかに月へと
手を伸ばしたら

灯(ともしび)など 今はいらぬ
心の眼を顕(あら)わにして
さやけし夜 彩り奉(たてまつ)れ

扇高らか 紅に映え
絡み合う言霊(ことだま)
神々(こうごう)し姿、
今 夕星(ゆうづつ)をその背に
遙かな余興 愉(たの)しめや
邪魔する者はない
華となり 乱れ舞おう
永久(とこしえ)の庭で

古(いにしえ)の語り部よ
誰(た)が為に謳い継ぐ
清らかな弦の捌(さば)きに乗せて

さあさ今宵 君と弐人(ふたり)
天へ捧ぐ御伽乱舞(おとぎらんぶ)
鳥の囀(さえず)りさへ(え)
伴奏とせよ

その姿は げに美し
この浮世を撫でるやう(よう)に
儚き夜 彩り奉れ

万(よろず)の契り 胸に秘め
立ち上る焔火(ほむらび)
暁はまだ先と
玻璃玉(はりだま)軽やかに
此処は極楽 安らかに
全て解き放たん
華となり咲いて散ろう
陽炎(かげろう)の如く

白露に問う、此の刻(とき)は
何時(いつ)か終わるのかと
はらはらり 零れ落つ
小さきに微笑み・・・

扇高らか 紅に映え
絡み合う言霊(ことだま)
神々(こうごう)し姿、
今 夕星(ゆうづつ)をその背に
遙かな余興 愉(たの)しめや
邪魔する者はない
華となり 乱れ舞おう
永久(とこしえ)の庭で

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